益田市の歴史・風景体験レビュー

益田市(島根県の西部)の資史料をもとに益田市の歴史・風景の魅力と課題をフィールドワークで体験レビュー。
 

飯浦

鑪崎「神代の肌hornfels」 (人形峠からの日本海(益田市 飯浦町))

益田十景の一つ「人形峠からの日本海」に関連した話題。
今回、ここからの風景、「鑪崎(たたらざき)」で新たに地質学的発見をしたので投稿しました。

その名は「鑪崎(たたらざき)」


その場所とは「鑪崎(たたらざき)(益田市 飯浦町)」です。

地元の案内看板には
「鑪崎-神代の肌を残す景勝の岬‐」
持石海岸から西前方に見える恐竜の尾鰭(おびれ)に似た奇岩、洞窟で形成されている岬で、島根
県の最西端になる。近くには製鉄との関わりを彷彿させる鑪遺跡がある。
とあります。(白須鑪遺跡と呼ばれているらしい)

鑪崎(たたらざき)益田市飯浦町


この「鑪崎」、現地に陸路で行く方法がいまだわからず、いつも遠く「人形峠」からの観察(鑑賞)です。

今回のタイトル:鑪崎の「神代の肌」…新たな地質学的な発見とは!?


先日、別な目的で鑪崎周辺をズームアップして撮影していたら、偶然カメラの液晶モニターに映り込んできた風景がありました。と同時に案内板にて「鑪崎」が「神代の肌」と呼ばれる理由がわかりました。
鑪崎(たたらざき)指定 益田市飯浦町
赤い〇で囲んだ部分…縞々の独特の岩肌模様…これって、萩市須佐町の広義のホルンフェルス(hornfels)と同様のものですよネ!!…ナルホド♪神代の肌」…自然が作ったバーコード(いったいどんな情報が込められているのでせうか♪)

ホルンフェルス(hornfels)は変成岩の一種。熱による変成(接触変成作用)によって生じる接触変成岩。(ウィキペデイアより)

ズームアップして撮影した画像がコチラ↓
鑪崎(たたらざき)ホルンフェルス益田市飯浦町

やはり萩市須佐町の広義のホルンフェルス(hornfels)…独特の縞々模様…天然のバーコードですw

おまけ画像…最高倍率で撮影したものも掲載しておきます↓ 



鑪崎(たたらざき)ホルンフェルス最高倍率 益田市飯浦町 


鑪崎の「神代の(岩)肌」hornfels


広義のホルンフェルスは益田市のお隣、山口県萩市の「須佐のホルンフェルス」が(「日本の地質百選」でもあり)全国的にも有名です。しかし!ここ益田市の鑪崎にも「神代の肌」とたとえられ広義のホルンフェルス(hornfels)断崖が存在していたのです♪

Tips…鑪崎の「神代の肌 hornfels」を観察するには(条件)

これまで何十回も当地、益田十景の一つ「人形峠からの日本海」を、(いろいろな角度で)眺めているのに、今回になって初めて「鑪崎-神代の肌‐広義ホルンフェルス(hornfels)断崖」の発見となったのには理由がありました。

人形峠から鑪崎を観察する「時間帯と天候」です。ズバリ、晴れた日の午前中がおススメです。この日はわけあって、午前中、10時頃にこの地(人形峠)に訪れました。日差しが強く、くっきりと「鑪崎」の岩肌を照らし出してくれていました。ちなみに午後、夕方では、太陽が「鑪崎」の後方となるので、全体が黒っぽくなり、ホルンフェルス(hornfels)の縞々模様がわかりずらいのです。

というわけで、鑪崎の「神代の肌」広義のホルンフェルス(hornfels)の縞々模様を観察するには、晴れた日の午前中に人形峠におこしくださいませw


実は、鑪崎は島根県の指定文化財【名勝及び天然記念物】


実は鑪崎は島根県の指定文化財なのです。昭和33年8月1日に「鑪崎及び松島磁石」として島根県の指定文化財【名勝及び天然記念物】に指定されたいます。(案内板に書いときゃいいのにw)

MAP・場所(航空写真):「鑪崎(たたらざき)」



※益田十景「人形峠からの日本海」については以下の投稿をご参照くださいまし。
>>「人形峠からの日本海」益田十景 Ver.2014年5月1日

人形峠の駕籠立からの冬の日本海の景色(益田市 飯浦地区)

益田市の飯浦(いいのうら)地区の「人形峠」。
人形は「じんぎょう」と読みます。

日本海に臨む断崖絶壁。

画像は人形峠(じんぎょう峠)の車で行ける最高地点「駕籠立(かごたて)」断崖上から撮影したもの…
屏風岩と呼ばれる大岩とその周辺の様子です。

人形峠 駕籠立から日本海



この日の日本海は荒れ模様。迫力あるシーンがとれました。

人形峠 日本海 荒波 松


日本海の荒波が凄い!それを迎えうつ岩
そしてなにより…こんな激しい環境に耐える「岩の松の木」が凄すぎる


強風の中、決死の?撮影場所はここ(赤い矢印辺り)

人形峠 撮影地点


(画像手前の線路は山陰本線です)

今回の撮影場所「駕籠立(かごたて)」…地名の由来を説明してくれる看板がありました。

駕籠立 人形峠 益田市


駕籠立(かごたて)
西は、飯浦港、三生島、鈩崎(たたらざき)(県指定天然記念物)、東は、小浜海岸、三里ヶ浜、遠く鎌手海岸、高島が一望できる景勝地で、「人形峠からみた四季の日本海」として、益田十景に選ばれている。
藩政時代、津和野藩主が、飯浦視察の時、「駕籠」を止めて、この素晴らしい景色をながめながら、しばし休息したということから「駕籠立」と言う。

【画像は2008年12月撮影】

太陽の光に恵まれた時に撮影した同地の画像。
人形峠「駕籠立」からの屏風岩【2014年2月19日再撮影】
人形峠 駕籠立てより屏風岩