三里ヶ浜には益田市の風景の中でも人気スポットである「観音岩」があります。

このサイトでは「観音岩」関連風景として「ミサゴがいた」とか「七羽の鵜がいた」という「ほのぼの系」の投稿とあわせて、「この岩周辺の海岸の砂浜の面積が大幅に減少した。…「海岸浸食」に関する記事も投稿しています。

観音岩付近でおこった海岸浸食(崩落)

画像は、今年(2014年)11月4日に撮影したものですが、観音岩周辺海岸浸食の(おそらく)直後に近い時点での様子です。

益田市 観音岩 海岸浸食 現場


実は、この場所は砂浜から一段(2~3m)高くなった比較的広い更地です。(益田市の三里ヶ浜の観音岩を観賞するベストポイントでもあります。車も数台駐車できます。)

ここの砂浜から、以前、観音岩周辺の砂浜の減少について今年(2014年)の9月4日に投稿したこともあります。
益田市の三里ヶ浜「観音岩」周辺の砂浜の変化(比較)


私は、砂浜の海岸浸食というのは、数年とかの年月をかけてジワジワすすむものかと思っていましたが、今回のように短い期間(もしかしたら、想像を超えた僅かな時間で)「ゴッソリ」的に崩落浸食がおこることもわかりました。

益田市の海岸崩落浸食

この崩落地点の先には、植物(おそらくシノ竹)が覆い茂っていますが、その一部も崩れているようです。

実は、この崩落地点、観音岩の間近の砂浜に下りるためのルート(結構険しい崖(砂質と粘土質と礫が混合))でした。しかし今回の崩落で完全にオーバーハングしてしまい。観音岩へ(比較的簡単に近づける)ルートはなくなってしまいました。

今回の海岸浸食(崩落)について考えてみた

この地点の周辺には、以前投稿したようなヘッドランドはありません。
※参照⇒持石海岸(益田市の風景)の今…海岸浸食で凄い事になっていた。
ただ、この地点のすぐ傍には(昭和の時代には無かった)防波堤が設置されてることに気づきました。

この防波堤による反射波により、自然の土手(今回の崩落場所)に強い波力を集中させる結果となったことが考えられます。

…観音岩は昭和時代は干潮ともなると地続きになる…プチ「トンボロ現象」もあったそうです。
前回の持石海岸の浸食と同様、益田市の三里ヶ浜では、昔と比べ、土砂の「自然供給量」が相当減ったことがわかります。
とはいうもの、土砂の供給源である高津川、益田川の河口の施策・コントロールは大変大がかりで、高度で精密な設計が伴うことも確かです。…それについて意見する気はありません。
 
ただ、気になるのは…現在、国道191号線に海岸線せまってきているため…護岸工事・防波堤設置が必要だと思われます。…当分「いたちごっこ」は続きそうですネ。


※現地には島根県とかかれた支柱が数本立っており、標識ロープ(俗にいうトラロープ)が張られていました。(現地再訪時:2014年11月20日に撮影)

島根県の柵


益田市の三里ヶ浜の風景…「益田十景」のひとつ「三里ヶ浜」この砂浜の風景がだんだん見られなくなっていくのでしょうか…(今回の海岸浸食(崩落)場所より撮影)

益田市 風景 三里ヶ浜