益田市の染羽天石勝神社本殿の「手挟(たばさみ)」について。
「手挟(たばさみ)」は見ての通りの「向拝の補強」部材ですが、あわせて「空間の装飾」という役目をしている部材です。我が日本独自の手法であると聞きます。
インターネットで「手挟(たばさみ) 画像」と検索すれば、全国各地の神社のそれは、それは見事な彫刻を施された画像を見ることができます。
染羽天石勝神社本殿の「手挟」を見てみましょう。
白く塗装された部分「手挟」と呼ばれる部材です。
不思議なのは、拝殿ではなく神殿の「手挟」となると、一般の参拝者は拝見できないと思います。(位置的に)でも、そんな場所でも、こだわる…そういう意味でクラフトマンシップ!を感じています。
で、(ほぼ、いないと思いますが…)インターネットで「手挟 画像」と検索し、豪奢な彫刻が施された「手挟」を見た人は、
益田市の染羽天石勝神社本殿の「手挟」はかなりシンプルなデザインに見えるかもしれません。
ですが!
私は、染羽天石勝神社本殿の「手挟」には他(の神社の「手挟」)にあまりみない、特徴的な技法を感じました!!
もう少し大きい画像で説明します。
先の画像にて2つの「手挟」がありましたが…奥の方が破損がないように思われますので、そちらで解説します。
私が益田市の染羽天石勝神社本殿の「手挟」をクール♪と感じたのは、ここの部分。
赤丸の中の部分・・・蔓(つる)のように見えるところ…白い点線をつけていますが、
「これって連続性を感じさせますよね…実際は連続性は無いのですが・・・」
こんな技法は他の神社の(豪奢な彫刻が施された)「手挟」にはみられません。
地味ですが、こんな技巧こそ、クールジャパンですよネ♪