益田市の歴史・風景体験レビュー

益田市(島根県の西部)の資史料をもとに益田市の歴史・風景の魅力と課題をフィールドワークで体験レビュー。
 

国指定天然記念物

益田市の唐音の蛇岩(国指定の天然記念物)岩の大蛇の風景

益田市の鎌手にある「唐音の蛇岩(からおとのじゃがん)」6年ぶりに訪ねてみました。
「唐音の蛇岩」は益田市役所のHP文化財課の表を見ると現在では益田市内で唯一の国指定の天然記念物であることがわかりました。

ちなみに「唐音の蛇岩(からおとのじゃがん)」が国指定の天然記念物に登録されたのは1936年(昭和11年)12月16日ということです。

「唐音の蛇岩」は益田市の「唐音水仙公園」の先にある海岸(岩場)内にあります。

唐音海岸


『唐音の蛇岩』の場所について


益田市民でも、結構、よく間違えてるのですが…
『唐音の蛇岩』とは、ここに見える岩場(唐音の海岸)全体のことではありません。この岩場(唐音の海岸)内↓の赤線部分に「唐音の蛇岩」を見ることが出来ます。

唐音の蛇岩 国指定天然記念物 説明

当然、上の画像の赤矢印部分(白い棒のように見える物体)まで歩いていく必要があります。

赤矢印の先(白い棒のように見える物体)は標柱……「国指定天然記念物  唐音の蛇岩」と記載されています。

唐音の蛇岩 益田市の国天然記念物 説明


上の画像内の2本の赤い点線------の間が「唐音の蛇岩」です。
このさき(黄色→)の先はというとこの岩場を反対側の入江に向かって横断し、

唐音の蛇岩s1


その先海中まで続いています。

唐音の蛇岩2s


(今回は、海がとても荒れていたので、海中の「唐音の蛇岩」の風景を撮影することはできませんでした。)


『唐音の蛇岩』の案内板を読む


最後にこの「唐音の蛇岩」の案内板につて

唐音の蛇岩 説明板 益田市教育委員会


平成22年10月 益田市教育委員会 作成
案内板がリニューアルされていました。
以前の「唐音の蛇岩」の案内板はコチラ↓
※ご参照⇒唐音の蛇岩に感じる神秘(益田市鎌手地区)

※3年前に新しくなった案内板。その内容は↓

唐音の蛇岩 説明板 内容 益田市教育委員会


白い部分、白いテープで隠してありますが
古第三紀漸新世…「今から約3,000年前」…
正しくは「約3,000万年前」で「」が抜けてるだけです。

唐音の蛇岩に感じる神秘(益田市鎌手地区)

益田市鎌手地区の「水仙の里」遊歩道に沿って歩いて行くと
海に突き出た岩場に辿りつきます。

益田市 鎌手地区 水仙の里1


そこには国指定天然記念物唐音の蛇岩(からおとのじゃがん)」とよばれる安山岩岩脈があります。


幅70センチ~1メートルの幅でこのような周りと違った岩の層(安山岩岩脈)がは、北60度東の方向に帯状にはしっているのです。

益田市 唐音の蛇岩 地上部



天然記念物「唐音の蛇岩(からおとのじゃがん)」について益田市教育委員会による案内看板がありました。

益田市教育委員会 唐音の蛇岩1


(益田市誌 上巻によると)この安山岩岩脈の長さは250メートル以上と推定されているそうです。

確かに、この帯状の岩脈たどっていくと、海の中にまで伸びているのがわかります。

益田市 唐音の蛇岩と海


益田市の天然記念物「唐音の蛇岩(からおとのじゃがん)」
が地質学上にも珍しい事は理解できました。


ですが、ここの地名にある「唐音(からおと)」という言葉の意味にも興味を持っています。
(読みも普通、唐音なら「トウオン」ですよね?)


実は、岡山県の鏡野町羽出に「唐音(からおと)」という言葉を含む地名がありました。


「唐音(からおと)の滝」


この滝の淵には大蛇が棲み夜ごと村の娘を襲っていたが、親たちの願いに応えて天狗が現れ、娘に変身して滝壷に入り現れた大蛇を一撃で倒したという伝説がある。


「美作県民局 滝の名所-1」より引用

ここにも「唐音(からおと)」の言葉の由来はありませんでした。
ですが、大蛇…「」キーワドが一致し、何か特別な関係・意味があるのでは?…って興味津々です。

【本投稿の画像は2009年2月に撮影したものです】