益田市には社団法人 土木学会の「日本の近代土木遺産 現存する重要な土木構造物2800選」に掲載されている土木構造物、土木遺産が3つあります。

1つめは平成23年度に「土木学会選奨土木遺産」に認定された『高角橋』(一級河川「高津川」にかけられた橋です。)
2つめは益田市 猪木谷町にある『豊川発電所
3つ目は益田市 匹見町の『匹見発電所』です。

ご存知でしたか?

今回は『匹見発電所』をとりあげます。

匹見発電所1


匹見発電所(益田市匹見町)RC建造物(切妻屋根)ランクC

この、匹見発電所につながる細い道を歩いてみました。
木々がトンネル状に茂る薄暗い道をしばらく進むと…

匹見発電所 益田市 匹見町2


突然の、この光景に、「まるで、異なる世界に迷い込んでしまったのでは?」という感じになりました。

さて、アングルをかえて遠くから「匹見発電所」を見てみましょう。

匹見発電所3遠景



最近は環境に溶け込むような「デザイン」が重視されますが。
当時のモダン…「電気」その「発電所」…当時の人々に感情移入すれば、このデザインも受け入れる事ができますよネ♪

MAP・場所:匹見発電所




ちょっと調子にのって…♪
匹見発電所4遠景 空想版


空想モードで画像編集してみました。

◆匹見発電所について
完成年:昭和3年7月(1928年)…益田市の3つの近代土木遺産では最も古い(建造)物です。
発電能力は(現在)最大1870kW

土木学会による「現存する重要な土木構造物2800選」にて土木遺産として選ばれた理由・評価は

・ピラスターで区分された壁面のデザイン
・当時の発電機・水車が現役使用


日本の近代土木遺産-現存する重要な土木構造物2800選-[改訂版]
編集者:土木学会 土木史研究委員会 
発行者:社団法人 土木学会

平成21年4月30日 改訂版・第2刷発行より引用


【ことば】ピラスター:ピラスターとは「付け柱」のこと…だそうです。


当時の発電機・水車が現役使用…って凄いと思いませんか?
近づくと(豊川発電所と異なり)発電機の大きな唸りの音が聞こえました。


【まとめ…益田市の日本の近代土木遺産-3件】
①高角橋 益田市 RCローゼ(下路) ランクB⇒平成23年度土木学会選奨土木遺産に昇格 完成年:昭和17年
②豊川発電所 益田市 RC建造物(ろく屋根) ランクB …完成年:昭和3年9月
③匹見発電所 益田市 RC建造物(切妻屋根) ランクC…完成年:昭和3年7月


【ことば】RC:土木用語「RC」とは…Reinforced-Concreteの略…鉄筋コンクリート

(直訳で「補強をほどこしたコンクリート」)

【画像撮影日2012年5月】