益田市の歴史・風景体験レビュー

益田市(島根県の西部)の資史料をもとに益田市の歴史・風景の魅力と課題をフィールドワークで体験レビュー。
 

益田十景

『益田十景』 益田市で選ばれた10の風景 まとめ

『益田十景』とは

益田市には、『益田十景』と称する場所があるのですが、皆さんご存知ですか?

先日、たまたま『益田十景』を特定できる資料を自宅で見つけました♪
以下、『益田十景』を構成する10の場所です。(※リンク先には益田十景、各場所に関連するこのサイト内の記事・画像があります。)

1.人形峠からの日本海
  ┣「人形峠からの日本海」Ver.2014年5月1日  
  ┣二見海岸の謎と山陰本線(補※「人形峠からの日本海)
  ┣鑪崎「神代の肌hornfels」 (益田市 飯浦町) 
  ┗益田市の人形峠から比礼振山を見ると「あの山」が見える時もある
2.比礼振山から(権現山(比礼振山)からの全景)
  ┣比礼振山(権現山)よりスノーモンスター的樹木がある山の風景    
  ┣比礼振山(権現山)より高島(たかしま)の風景
  ┣比礼振山(権現山)より高島の大きな「椅子(腰掛岩)」の風景
  ┣比礼振山(権現山)より「鑪崎(たたらざき)」の風景 
  ┣比礼振山から益田市の今を俯瞰してみた  
  ┣比礼振山(権現山)山頂から「見島」の風景 
  ┗比礼振山(権現山)より「見島の左端の小さい島(金島)も確認」した風景
3.高津川
     ┣益田市の土木遺産 鉄筋コンクリートの橋「高角橋」(益田市 高津)
     ┗益田市の高津川と高角橋ごしに高津の柿本神社を眺めたら
4.蟠龍湖(公式表記は蟠竜湖)
  ┣益田十景「蟠竜湖(2014)」に春の予感
  ┗『蟠竜湖』の風景・植生の変化をみる
5.三里ヶ浜
  ┣益田十景「三里ヶ浜」観音岩にアノ鳥が
  ┣益田十景「三里ヶ浜」8月の晴れた日の風景
  ┣三里ヶ浜「観音岩」周辺の砂浜の変化(比較)  
  ┣益田市の観音岩の景観に「7羽の鵜がやって来た」風景 
  ┗「だるま夕日 山陰」風景画像コレクション(益田市三里ヶ浜)
6.水仙の里(鎌手のスイセンの里から見た高島)
  ┣「唐音水仙公園」の白い花(波の花)の風景(益田市鎌手地区)  
  ┣「唐音水仙公園(旧 水仙の里)」(益田市鎌手地区)の風景 2015年2月
  ┣「唐音水仙公園(旧 水仙の里)」を6年ぶりに訪ねた風景(2015年2月8日)
  ┗水仙の里(益田市鎌手地区)の魅力 撮影2009年2月
7.石見空港 風の丘公園(正しくは、石見空港 風の丘広場
(※風の丘「公園」となっていました。正しい名称は「風の丘広場」ですネ)
     ┗澄川 喜一氏のTO THE SKYを再観賞
8.住吉神社(七尾山、住吉神社と自然散策道)
     ┣益田市の水源地 七尾公園の桜「2014」
     ┣益田七尾山 住吉神社の拝殿と随身門
     ┣益田七尾山 住吉神社の「本殿」 
     ┗益田市 住吉神社の神々「御祭神 四柱」

9.万福寺・医光寺

10.小丸山古墳

出処:絵葉書集「来て観ませんか 益田十景」


益田十景の10ヵ所それぞれを知ることができたのは(自宅にて偶然見つかった)『来て観ませんか 益田十景』という絵葉書集からです。
益田十景 絵葉書

益田市観光協会と益田市内郵便局によって企画されたようです。
編集後記…「益田十景」について調べてみたくなった「きっかけ」

数年前、「『益田十景』とは、どこのことか?」と尋ねられ。「一つは、人形峠…「駕籠立」の看板に「益田十景の一つ」と書かれておった…があとは知らん。」と。…その時、「残りの9か所はどこなんだろう?」と思い、ネットで調べましたが『益田十景』を掲載したサイトはありませんでした。…私にとっては、『益田十景』は益田市の謎の一つだったわけです。

 

澄川 喜一 先生のTO THE SKYを再観賞(益田市「風の丘広場」)

前回の投稿での、撮影時に感じた気分。久しぶりに澄みきった益田市の風景
>>PM2.5の数値7μg/m3での益田市の風景(比較)萩石見空港より
爽やかな気持ち。その勢いで3年ぶりに観賞、そして撮影投稿させていただきました。

TO THE SKY 1993

TO THE SKY 1993』…澄川 喜一 先生の作品です。

やはり、この日の空と、私の心理状態。タイミングは最高でした。

かなりモチベーションが高まりました。

『TO THE SKY 1993』は、
「青空」と「数切れの雲」が携わることで、作品の力がMAXとなる。というのが私的な解釈です。

TO THE SKY1993 益田市風景 風の丘広場


妙に元気になります♪

TO THE SKY 益田市 風の丘広場 澄川喜一

ちなみに、以下の画像。どこかのサイトで似た様な画像がありました。
ですが、背景が青(空)だけだと、こんな感じなんです↓

TTS 益田市 青のみ


綺麗ですが、大作感(迫力)…消えますよネ。

TO THE SKY。あるいは、澄川先生による新たなパワースポット!?

TO THE SKY ・・・「巨石アート」「青空」「白い雲」…そして「きらめきの太陽(反射)光」…俄然、神聖さが高まります!!これって、もはやパワースポット♪ 野外の大型彫刻は設置する「場」も(当初より)考慮すべきことを澄川先生は、ご自身の作品をもってして、メッセージしてくださっています。

TO THE SKY 益田市 風の丘広場


カオス状の岩石から、研ぎ澄まされ滑らかな剣・・・洗練されたモノが産まれている感じ。まさに、神話の世界です!!・・・晴れた日にはTO THE SKY 1993を見に行こう♪

益田市の『TO THE SKY 1993』のように、野外、大型の彫刻作品がいいところの一つは、撮影してサイトに画像アップできる事。こうして作品を眺めていると…様々な「神話作用」が施されているように感じます。

MAP・場所:TO THE SKY 1993(萩・石見空港  風の丘広場)




私、郷土史家とかではなく…ロラン・バルト(Roland Barthes)みたいな輩です。

今後、あらためて、益田市や、吉賀町の澄川 喜一 先生の作品を再体験レビューさせていただこうと思います。

益田市の萩石見空港の傍にある益田十景の一つ「風の丘広場」の風景は、青く晴れた日という条件付きで今が「旬」ですネ。
「風の丘広場」。この時期の「風」かなり強く、冷たいです。
防寒対策は念入りに(私のような関節痛もちには苦痛をともなうので…念のため)

風の丘広場 益田市 おまけ風景

益田市の水源地 七尾公園の桜「2014」 益田十景

2014年、今年の益田市の桜は格別に綺麗ですネ。
昨日(2014年4月2日)、夕方ではありましたが、益田市有数の桜スポット「益田市の水源地 七尾公園の桜」の様子をみてきました。

思った通り、満開でした。夕刻、午後五時近くなので、光が緩く、淡く黄色がかっています。でも、七尾公園の桜の「満開感」は伝わるのではないかと思い、画像、数点掲載いたします。

益田市の「水源地」はこの時期開放(開門)されていて、一般の益田市民でも(運が良ければ)駐車できます。運が良かったので車を停めて、そこから住吉神社の参道方面へ向けて、歩きながらの撮影です。


まずは「桜並木と七尾橋」

桜並木と七尾橋 益田市 七尾公園の桜


中央の朱塗りの橋が「七尾橋」です。


七尾橋を渡り、歩をすすめていくと、桜と整然と並んだ朱塗りの街灯(昭和チックに寄贈者の名前が記されています…レトロです♪)

益田市 七尾公園 桜と朱塗りの街灯


…暗くなって「灯」が施されたら、この頃の七尾公園と桜の光景は、さぞやロマンチックなことでしょう。

桜のボリューム感を意識した画像

益田市,七尾公園,桜の満開

かつての七尾城内堀の池と桜の風景です。


泡立つような桜の花々と歴史的背景…ココは…そう!益田十景
>>『益田十景』とは。益田市の「来て観ませんか」10ヵ所とは
の一つです。

七尾山、住吉神社と自然散策道 看板


以前投稿した益田十景の絵葉書集ではココは「住吉神社」と記載されていました。

そのため、絵葉書には「七尾公園」のこの池あたりの風景(季節は冬)…何をもってして「益田十景」としたいのか?よく分かりませんでした。

ですが、この看板には「~七尾山、住吉神社と自然散策道~」とありました。
うんうん、これなら「益田十景」の一つとして納得できますネ。特にこの季節。

益田市 七尾公園池 桜満開

地元の年配の方がおっしゃっておられましたが、ここ数日が益田市の七尾公園の桜…満開の絶頂(ピーク)だとのことですヨ。

「明日ありと思ふ心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは…」
MAP・場所:益田市七尾町水源地

益田十景「蟠竜湖(2014)」に春の予感(島根県 益田市)

先日、益田市の『益田十景』と称する全ての場所がわかったので、
>>『益田十景』とは。益田市の「来て観ませんか」
(ぼちぼちとですが、)益田市の十景巡りを始めています。

今回は、益田市の高津地区の「蟠竜湖県立自然公園」の2014年春の様子です。

「蟠竜湖 」は私が幼いころ、昭和40年代後半から50年代には、益田市、最大の行楽地であったと思います。当時、土日ともなれば、多くの親子連れ客でとても賑やかであった事が思い出されます。(釣り、貸しボート…10円ゲームや電動カート等々…当時の私たちは「蟠竜湖」にはワクワクする事がいっぱいでした。

私、益田市に戻り、6年になるのですが、昭和の全盛期の「蟠竜湖 」の記憶と現在をついつい比較してしまうで…ココ(「蟠竜湖 」)は、すっかり寂れてしまったものだ…と感じていました。

ですが、今日、今年(2014年)初めて「蟠竜湖 」を訪れ、変化の予感がありました。

昭和時代に比べれば、人数は、とても、とてもかないませんが…

益田市 蟠竜湖 ボート遊び

3色の足こぎボートで、子ども達が、はしゃいでいる声が湖から聞こえて来るではありませんか♪

現在の益田市の「蟠竜湖 」。メインアトラクション(?)は「ボート系」ですネ。

益田市 益田十景 蟠竜湖

何が起こるか分かりません!!ガチでリアルなスリルは、都市部のテーマパークには(当然)ありませんよねw。自然公園の魅力です。(ただし、「ライフジャケット」を装着させた方がイイかもしれませんヨ。)


子ども達がボートで大はしゃぎの声を聞くだけで、私も楽しくなってきました♪

益田市の「蟠竜湖」の湖畔の桜並木も(おそらくピークは過ぎたと言え)健在です。

益田市 蟠竜湖 湖畔の桜並木


MAP:蟠竜湖県立自然公園


【編集後記】

当初は、「益田十景」の一つ「蟠竜湖 」の春、「桜」の風景でも撮れればいいか…
(でも、「益田十景」というテーマで、最近の「蟠竜湖 」の状態を投稿する事は、かえって我ら益田市のマイナスになのではないか…と、若干悩んでおりました。)

でも、その心配は無用ですネ!「蟠竜湖 」に春の予感!!
益田市民の「安近短」には最適です。

手こぎボート、足こぎボートレースなんかもありかも!?ね。


最後に『蟠竜湖』が「益田十景」であることの証拠画像(看板)

益田市 益田十景 蟠竜湖 看板


ありゃ!?「蟠湖」と記されています。正しくは「」です。

「人形峠からの日本海」益田十景のレビュー Ver.2014

2014年5月1日。益田市は久しぶりの晴れになりました。
風景を撮影するには、基本、青空と雲の程よいバランス、彩りが必要ですよネ。
今回は「益田十景」の一つ「人形峠からの日本海」の5月バージョンの撮影に向かいました。

「人形峠からの風景」は、これまで何度もネット上に投稿していています。

このサイトでも

>>「人形岩眺望所」奇岩!人形岩を観賞するなら(益田市人形峠)

>>人形峠の駕籠立からの冬の日本海の景色(益田市 飯浦地区)

というタイトルで投稿したこともあります。

今回は、「益田十景」の一つ…「人形峠からの日本海」をテーマとして(意識し)撮影してみました。

新しくなった、この地の「案内看板」を交えながら画像を主にしたコンテンツに仕上げました。


まずは、私が好きな屏風岩

屏風岩2


(当然ですが)見る角度で姿は変化します。

益田市 人形峠 屏風岩3

屏風岩
穏やかな日本海。澄んだ海と屏風岩を縦撮りしました↑

「人形峠からの日本海」益田十景…新しく設置された案内看板。
益田十景 人形峠 新案内看板

MAP:「人形峠」案内看板が設置されている場所…人形鼻とある付近の道路沿い



奇岩として当地では(おそらく)最も有名な人形岩…画像2枚↓
人形岩

人形岩2

そして、今回、実はw、「小野村誌」により正式名称がわかりました・・・二見岩
二見岩

二見岩とその先にある、断崖・絶壁セット画像
二見岩と断崖

飯浦方面の画像…鑪崎、旧台場
鑪崎、旧台場
そして案内看板
益田市 飯浦 鑪崎、旧台場、三生島 案内板

三角おむすび形の「三生島」↓(かなり霞んでいます)
三生島

飯浦港の様子
益田市 飯浦港


人形峠から飯浦方向直下の海岸…
実は、ここ、地質学的に面白い。あの、ホルン…があるのです。
好きな方は今度よ~く観察してみてくださいまし↓

人形峠 飯浦側 断崖 直下の海岸

益田十景「三里ヶ浜」8月の晴れた日の風景(島根県 益田市)

益田市の絶景10ヶ所を集めた「益田十景」
今回(2014年8月21日撮影)は夏の昼間の三里ヶ浜の景色をご紹介します。

日差しはかなり強く、気温も30℃以上で暑かったのですが、日本海の波は穏やかでした。

撮影場所は「三里ヶ浜ビーチハウス」から防波堤に向かって砂浜に降りたところ、時刻は午後2時ごろ撮影です。

益田十景色 三里ヶ浜 島根県 益田市 西方


◆まずは西方(山口県の方向)の画像↑
学生時代によく海水浴にいった「持石海岸」の岩礁。
画像左端の奥にこんもりとした山は萩市須佐町の高山です。

よく見ると「観音岩」も(かなり小さい)黒い点のようですが確認できます。
>>益田十景「三里ヶ浜」観音岩にアノ鳥が(島根県 益田市)


上の画像で「観音岩」をわかった人はたぶん少ないと思いますので…最高倍率で(以前投稿した)「観音岩」を撮影しておきました。

益田十景色 三里ヶ浜 島根県益田市 観音岩


◆次に東方、益田市の市街地側
画像中央あたりに、ぽつんと白い風車がかろうじて見えます。

益田十景色 三里ヶ浜 島根県益田市 h東方


こちらの画像の方が長くのびた砂浜感がありますネ。

三里ヶ浜というので、全長12㎞位の浜なのでしょう。


益田市の三里ヶ浜は夕方の風景などが観光サイトやパンフレットで取り上げられています。
私もこの場所からは、益田市の名物景観「だるま夕日」を何度も撮影しています。

最近は、ここ益田市では綺麗な夕焼けのシーンを撮る機会が少ないのですが、
年内には、三里ヶ浜からの日本海に沈む「だるま夕日」画像を投稿したいと思っています。

鑪崎「神代の肌hornfels」 (人形峠からの日本海(益田市 飯浦町))

益田十景の一つ「人形峠からの日本海」に関連した話題。
今回、ここからの風景、「鑪崎(たたらざき)」で新たに地質学的発見をしたので投稿しました。

その名は「鑪崎(たたらざき)」


その場所とは「鑪崎(たたらざき)(益田市 飯浦町)」です。

地元の案内看板には
「鑪崎-神代の肌を残す景勝の岬‐」
持石海岸から西前方に見える恐竜の尾鰭(おびれ)に似た奇岩、洞窟で形成されている岬で、島根
県の最西端になる。近くには製鉄との関わりを彷彿させる鑪遺跡がある。
とあります。(白須鑪遺跡と呼ばれているらしい)

鑪崎(たたらざき)益田市飯浦町


この「鑪崎」、現地に陸路で行く方法がいまだわからず、いつも遠く「人形峠」からの観察(鑑賞)です。

今回のタイトル:鑪崎の「神代の肌」…新たな地質学的な発見とは!?


先日、別な目的で鑪崎周辺をズームアップして撮影していたら、偶然カメラの液晶モニターに映り込んできた風景がありました。と同時に案内板にて「鑪崎」が「神代の肌」と呼ばれる理由がわかりました。
鑪崎(たたらざき)指定 益田市飯浦町
赤い〇で囲んだ部分…縞々の独特の岩肌模様…これって、萩市須佐町の広義のホルンフェルス(hornfels)と同様のものですよネ!!…ナルホド♪神代の肌」…自然が作ったバーコード(いったいどんな情報が込められているのでせうか♪)

ホルンフェルス(hornfels)は変成岩の一種。熱による変成(接触変成作用)によって生じる接触変成岩。(ウィキペデイアより)

ズームアップして撮影した画像がコチラ↓
鑪崎(たたらざき)ホルンフェルス益田市飯浦町

やはり萩市須佐町の広義のホルンフェルス(hornfels)…独特の縞々模様…天然のバーコードですw

おまけ画像…最高倍率で撮影したものも掲載しておきます↓ 



鑪崎(たたらざき)ホルンフェルス最高倍率 益田市飯浦町 


鑪崎の「神代の(岩)肌」hornfels


広義のホルンフェルスは益田市のお隣、山口県萩市の「須佐のホルンフェルス」が(「日本の地質百選」でもあり)全国的にも有名です。しかし!ここ益田市の鑪崎にも「神代の肌」とたとえられ広義のホルンフェルス(hornfels)断崖が存在していたのです♪

Tips…鑪崎の「神代の肌 hornfels」を観察するには(条件)

これまで何十回も当地、益田十景の一つ「人形峠からの日本海」を、(いろいろな角度で)眺めているのに、今回になって初めて「鑪崎-神代の肌‐広義ホルンフェルス(hornfels)断崖」の発見となったのには理由がありました。

人形峠から鑪崎を観察する「時間帯と天候」です。ズバリ、晴れた日の午前中がおススメです。この日はわけあって、午前中、10時頃にこの地(人形峠)に訪れました。日差しが強く、くっきりと「鑪崎」の岩肌を照らし出してくれていました。ちなみに午後、夕方では、太陽が「鑪崎」の後方となるので、全体が黒っぽくなり、ホルンフェルス(hornfels)の縞々模様がわかりずらいのです。

というわけで、鑪崎の「神代の肌」広義のホルンフェルス(hornfels)の縞々模様を観察するには、晴れた日の午前中に人形峠におこしくださいませw


実は、鑪崎は島根県の指定文化財【名勝及び天然記念物】


実は鑪崎は島根県の指定文化財なのです。昭和33年8月1日に「鑪崎及び松島磁石」として島根県の指定文化財【名勝及び天然記念物】に指定されたいます。(案内板に書いときゃいいのにw)

MAP・場所(航空写真):「鑪崎(たたらざき)」



※益田十景「人形峠からの日本海」については以下の投稿をご参照くださいまし。
>>「人形峠からの日本海」益田十景 Ver.2014年5月1日

益田市の三里ヶ浜「観音岩」周辺の砂浜の変化(比較)

今回お届けするのは益田市の三里ヶ浜の「観音岩」周辺の風景。
益田十景の「三里ヶ浜」、その「観音岩」はこのサイトでは以前もご紹介したことがあるのですが、今回は少し目的が異なります。

◆砂浜が減っている!?

実は、益田市の砂浜の浸食が激しいということを確認する(このサイトの読者のかたにも体感していただく)ことが目的です。

まずは、現在の益田市の観音岩周辺の海の様子です。
(撮影は2014年9月4日 16:50ごろ)

益田市 三里ヶ浜 の観音岩周辺 平成26年9月4日

次に、今から15年以上まえ(平成10年6月以前)に撮影されたと思われる、当地の画像です。

益田市 三里ヶ浜 の観音岩周辺 平成10年以前の様子


出処:自宅にあった益田市の古い観光ガイドブック「益田(益田市観光協会)」(改訂版 平成10年6月」から資料として引用させていただきました。


2枚の画像を比較してみてください。観音岩じゃなくて「海岸線、砂浜の様子」です。

違いは歴然ですよね!?…平成10年ごろは「観音岩」まで砂浜が通じていて、歩いていけそうです。

「上の画像は、満潮の時のものじゃないか?」…実は私もそう思いました。
ですが、この日(2014年9月4日)の益田市の満潮は、7:10と21:00で、干潮は15:15と23:40だということでした。繰り返しますが今回の撮影は16:50ごろです。


◆できる限り同じ場所から撮影したかったのですが…
下の画像とできる限り同じ場所から撮影すべきと思い、画像右奥に見える大麻山など山々のシルエットを手掛かりに撮影地点を定めようと試みました。しかし、それを実現するには、(少なくとも腰までの深さのところまで)海に入らなければならないことがわかり、断念しました。(今回でも、靴はビショビショになりました)

実際、今回の撮影場所のすぐそばの海岸線には防波堤が施されています。

益田市 三里ヶ浜 の観音岩周辺と防波堤 平成26年9月



◆浸食の件は聞いていましたが…
益田市の砂浜の浸食については話には聞いていました。
ですが今回、三里ヶ浜の魅力であったはずの、美しい白い砂浜が、予想以上に浸食されていることがリアルに確認できました。かなりショックでした。…いったい原因は何なのでしょうか?

MAP・場所:益田市の観音岩


『蟠竜湖』の風景・植生の変化をみる(益田市 高津地区)

比較!!『蟠竜湖』の風景の今と昔


益田市の「益田十景」の一つ『蟠竜湖』
正式名称は『蟠竜湖県立自然公園』といい島根県が管理している自然公園です。

今回は現在と過去の『蟠竜湖』の風景の違いについて、よくわかる記事ができたので投稿しました。

現在の『蟠竜湖』のとある風景


早速ですが、現在の『蟠竜湖』の風景です。

蟠竜湖 現在


(撮影は平成26年9月5日(金)。貸しボートの桟橋方向で撮影しています。)

15年以上前の『蟠竜湖』の風景(引用)


そして、今から15年以上まえ(平成10年6月以前)に撮影されたと思われる、当地の画像です。
蟠竜湖 過去


※植生の「変化」に注目してくださいネ(人の数は今回の話題外ですw)

益田市の古い観光ガイドブック「益田(益田市観光協会)」(改訂版) 平成10年6月」から資料として引用しています。

『蟠竜湖』の風景(植生)の今昔の比較


今回は「植生」の変化がよくわかるのではないかと思い、この投稿記事を作成してみました。

現在の『蟠竜湖』は広葉樹による雑木林を形成していますが、過去は美しい「松林」であったことがおわかりでしょうか?

大規模で強力な「松枯れ」により、『蟠竜湖』の風景は10年から20年で一変しましたね。

『蟠竜湖』…復活の兆しも感じてきました♪


ただ、私は今の益田市の『蟠竜湖県立自然公園』に少し明るい兆しを感じています。
5年前頃の『蟠竜湖』周辺では夏のでも立ち枯れの松の木が多数みられ、ちょっと不気味な風景でした。
それが今は立ち枯れの松の姿はかなり減っています。

『蟠竜湖』は以前の美しい松林には戻れないでしょう。
でも異なった種類の樹木で緑が確実に豊かになってきているようです♪

※参考1※
本記事で最初に掲載している「現在の『蟠竜湖』」の左部の拡大画像です。

蟠竜湖 広葉樹が主の雑木林


主に広葉樹による雑木林の様子が(より)わかると思います。
※参考2※
以前の投稿で、私が幼いころ昭和40~50年代の思い出を語っています。
>>益田十景「蟠竜湖(2014)」に春の予感(島根県 益田市)

MAP・場所:益田市の『蟠竜湖県立自然公園』


益田市の人形峠から比礼振山を見ると「あの山」が見える時もある

益田市の人形峠から比礼振山を見ると

益田十景の一つ「人形峠からの日本海」。益田市の人形峠(正確には「駕篭立て」と呼ばれる場所)から見える変化にとんだ日本海の風景は何度来ても新しい発見があるので、飽きることがありません。

人形峠からの風景ですが、日本海方向ではなく中国山地方向で発見した「望遠風景」の投稿です。

撮影日は2014年9月13日午前中11時過ぎごろ…益田市は快晴で、(最近では珍しく)澄んだ青空が広がっていました。

いつもどおり日本海の風景。海岸や小島、絶壁や岩と波の風景を撮影したあと、ふと益田市の市街地方面をみたところ、いつもより比礼振山(権現山)標高359mがくっきりと見えるではありませんか!!

しかも、この日は特別視界がよく、比礼振山(権現山)の背後・彼方に比礼振山の標高を遥かにしのぐ中国山地の山々が見えるのです♪

比礼振山(権現山)標高359m 益田市 人形峠よりa

私が気になったのは、比礼振山(権現山)の背後、ほぼ真後ろにある高い山。
山頂付近が双こぶ状になっている山です。

「そもそも『比礼振山(権現山)』って一体どの山のことじゃ!?」

という方もおられるでしょうから、もう一度同じ画像。説明付きで…

比礼振山(権現山)標高359m 益田市 人形峠より

わかりましたか?で、話題は「気になった山」です。

益田市の比礼振山(権現山)の背後にある高い山の名は!?


「一体あの山は何山?…気になる」

自宅に戻り、早速、ネットの地図サイトで益田市の人形峠~比礼振山(権現山)を直線でつなぎ、その直線を中国山地方向に延長したところ…わかりました!!

どうやら、広島県の臥竜山(標高1,223m)と思われます。 

広島県の臥竜山(標高1,223m)と益田市の比礼振山(権現山)標高359m

益田十景の一つ「人形峠からの日本海」という名称についてですが、
天候・視界が良ければ「人形峠からの中国山地」も楽しめますネ♪

MAP・場所:比礼振山(権現山)



編集後記

9月13日は益田市は青空が広がり、大気はとても澄んでいました。
こういう日は、普段は見えない「かなり遠くの景色」が見えたりするものです。
あくまで個人的な驚きと感動なのですが…「益田市からあんな遠い所が見えるんだ…♪」という思いを込めた画像がこの日だけで3点(3か所)撮影できました。

今回はその2回目となります。

1回目はこちら>>益田市から見えた浜田市の風車の風景(益田市 喜阿弥町より)

次回は(個人的な感想ですが)益田市から見えた、もっと凄い望遠風景です…お楽しみに♪

益田市から見島が見えることもある(人形峠 駕篭立てより)

益田市からの望遠の風景


益田市からどこまで遠くが見えるのか?についての検証シリーズ。
天気が良くて視界(見通し)が良ければという前提条件で、益田市内から遠くの風景を楽しんでいます。今回はその3回目。

益田市から「見島」が見えたぁ♪


益田市から「見島」が見えた…その撮影場所は(前回同様)益田市の人形峠(正確には「駕篭立て」と呼ばれる場所)です。

鑪崎のくびれ 見島

※撮影日:2014年9月13日午前11時ごろ

「見島」は、これまで、萩に向かう海岸線の道から、あるいは萩市須佐町の高山の山頂から確認(見えた)事はありました。ちなみに「見島」が確認できた益田市に最も近い場所は、島根県と山口県の県境付近の「やすらぎの森宇生」の林道からでした。ですので「(当然)益田市からも見島が見えるはず…」と思って、かれこれ5年になりますが、これまで益田市内からは一度も「見島」が見えたことがありませんでした。

人形峠「駕篭立て」から、どの方向に「見島」は見えるのか!?


「いったい人形峠(駕篭立て)から、どの方向に「見島」は見えるのか!?」と思う方もいるでしょう。なんと!!それは「鑪崎(たたらざき)」の「くびれ」…窪んでいるところなんです。その「くびれ」の先に「見島」の姿(一部)が見れたのです。(それにしても、すごく特殊な場所(位置関係)です。

益田市 鑪崎


※視力が低い私にとって、今回の見島の確認はまさに偶然、奇跡体験でした。
「くびれって、どこ?」…ハイハイ〇赤丸と説明つけました↓

鑪崎のくびれ 


※益田市から「見島」が見えるのか?…信頼できる情報筋によると、「益田市の益田地区広域クリーンセンター付近から見えたョ」ということを聞きました。益田地区広域クリーンセンターはかなり高い位置にありますので、今回のような「見島の一部ではなく、もっと大きく見える。」とのことでした。

MAP・場所:鑪崎と人形峠の位置関係



MAP・場所:見島(山口県萩市)



山口県の沖の見島は萩市沖北北西約45km、面積は7.73k㎡の島です。かつては益田氏の領地であったということを聞いたことがあります。私にとって、一度は行ってみたい所の一つ「見島」 。「見島」から中国地方・中国山脈(見れるというので)の画像投稿してみたいものです♪
編集後記

あくまで個人的な驚きと感動でお届けした「益田市からあんな遠い所が見えるんだ…♪」という望遠風景シリーズ。今回はその3回目で…とりあえず最終回。皆さんはいかがでしたでしょうか?

これまで2か所の望遠風景シリーズはコチラ↓
⇒益田市の人形峠から比礼振山を見るとあの山(臥龍山)が見える時もある
⇒益田市からの浜田市の風車の風景(益田市 喜阿弥町より)

※参照⇒鑪崎「神代の肌hornfels」 (人形峠からの日本海)

益田市飯浦港の「松島」…磁石岩の今

益田市の飯浦港の「松島」


益田市の飯浦港に「松島」と呼ばれる大岩があります。この岩肌には、松がたくさん生えているので「松島」というのでしょうか!?
ところで、この松島の頂上には、かつて「磁石岩」とよばれた岩があったそうです。
磁石岩は磁性をおびた石英斑岩で、その磁力は船舶の方位磁針をくるわせるほど強かったということです。

松島 益田市飯浦港

撮影日は2014年9月7日夕方。松島に日の光がスポットライトのようにあたってたのが印象的でした。「松島」は「島」とありますが、車ですぐそばまで行けます。現在、とても崩れやすくなっていて、近寄れないよう柵が施されていました。

益田市飯浦港の松島(海側)

※海側から撮影した「松島」…こんなゴツゴツした岩肌のわずかな隙間とその養分でも、しっかり生きている岩場の松って本当に凄いとおもいます…いつも♪

現在の「松島」の磁性(磁力)について


現在、「松島の「磁石岩」の磁力(磁性)は失われている。」とガイドブックにかいてあったので、真相を確かめるため地元(飯浦町)の方にお話を聞いたところ。
「ありゃぁ(磁石岩)は松島から落ちたそうじゃ」とのこと。

MAP・場所(航空写真):松島(益田市飯浦町)



この画像をよく見ると、「松島」はかつては「島」として存在していたのかもしれませんネ♪

最後に、今回の「松島」を人形峠の駕篭立て付近から撮影した画像を掲載しておきます。
松島 益田市飯浦港 人形峠より

(「松島」の「大きさ感」をつかんでください♪)

編集後記※益田市で「磁石岩」といえば…

磁石岩といえば…
益田市で磁石岩といえば、今回の飯浦町の松島、そして鑪崎が有名ですよね。実は、もう1ヶ所「比礼振山(権現山)標高359m」の頂上にも「磁石岩」はありました。(「磁石岩」と書かれた「看板」があった事を覚えています。)
今は岩ごと無くなってしまってますが…