先日、益田市に戻ってから、これまで撮りためてきた画像の整理をしていたら、
2012年9月2日の益田市の竜巻画像を発見したので、今後の益田市での珍しい自然現象の資料になると思い投稿してみました。
今回の画像群を「益田市でおきた自然現象の資料」という表現をしたのは、この時の竜巻の発生時から成長までを撮影しているという面で「資料価値」があると思ったからです。
では、早速、益田市の竜巻(2012年9月2日)の画像
この竜巻の規模は、関東平野で見るような巨大なものではなく、かといって、学校のグラウンドで、テントをもちあげる程度の小規模なものでもない…中規模の竜巻です。
発生前の雲の様子。
竜巻発生前の雲の状態です。…形状・色は資料価値があると思います。
かなり暑い日だった記憶が・・・。益田市の風力発電の風車の先に、異様に黒く、イソギンチャクを逆にしたような雲が…「なんじゃ!?あの雲は!!」…すぐに現場(風車)に向かいました。
当初は、異様・異形の黒い雲でしたが、特別な現象はなく、しばらく眺めていたら、飽きてしまい。
風力発電の風車の羽を眺めておりました。
「さて、もう飽きたんで帰ろうか…」
と思って、今一度、異様・異形の黒い雲を見てみると!!
一本の、白い筋状のモノが発生・・・
直観的にわかりました…「竜巻だ!!」
①空中竜巻(ファネル・アロフト)
これが発生当初の画像です。
まだ空中竜巻(ファネル・アロフト)、細く白い筋です。
拡大してみましょう。
この空中竜巻(ファネル・アロフト)、細く白い筋はしばらくすると、海面まで成長…海上竜巻(シースパウト(seaspout))になりました。
②海上竜巻、シースパウト(seaspout)
最初は空中にあったこの竜巻は、次第に尾を伸ばす感じで成長していきます。
海上竜巻、シースパウト(seaspout)に進化してからは、どんどん急成長、巨大化していきます。
竜巻が伸びた水面には激しい飛沫(しぶき)があがっていました。
③多重渦竜巻(マルティプルボルテックス・トルネード)現象もおきました。
※本体竜巻の左斜め上に、別の小さい竜巻(空中竜巻)が発生しています。
多重渦竜巻(マルティプルボルテックス・トルネード)は基の竜巻の周りに小型の竜巻が発生する現象なのですが…この日は小型の竜巻が基の竜巻の周りを回転しながら吸収されていくシーンも見れました。
で、この竜巻、いよいよ上陸か?「ヤバイ!!」…陸上竜巻(トルネード(tornado)もしくはランドスパウト(Landspout))になるのか!?と思いましたが…小さい竜巻をのみこんだ直後から、急激にパワーダウンした記憶があります。
大小2つの「竜巻」は回転方向が同じなので、接触面では、相手の回転力を打ち消す形になります。コマがぶつかった時と同じですね…この竜巻本体もちょと砕けた感じがしませんか?
と、理屈を考える一方で・・・「「ドラえもん」てんとう虫コミックス6巻「台風のフー子」の実写版じゃ!!」と古い記憶がよみがえっていました。
この竜巻はまもなく、砂浜に到達し、黄色い砂塵を巻き上げてから十数秒後には消えてしまいました。
(※実はこの竜巻の上陸直後にデジカメのバッテリーが切れました(涙))