益田市の「持石海岸」といえば、私が子どもの頃は、格好の夏の海水浴場でした。
ところが先日、この地を訪れた際、衝撃的な光景をみてしまいました。

早速ですが現在の「持石海岸」の画像です

益田市の風景 持石海岸の今


…結論からですが恐ろしいほど海岸(砂浜)が浸食されています。

11月ではありましたが、益田市の思い出スポットとして、「持石海岸」の「今」的画像を撮影しようと思い、30年ぶりの「持石海岸」でした。

昭和時代の「持石海岸」の記憶…


私が高校生(昭和時代)は「持石海岸」は数百人が海水浴を楽しめた場所でした。
(過去(昭和時代)の画像が無いことが残念です。)

浜辺の状況が違いすぎ、私の記憶も浸食されているかもしれませんが…昭和時代の「持石海岸」は「丸い礫(角の取れた丸石)」で覆われた部分が広く展開し、その先、波打ち際から、比較的幅の狭い砂の浜辺があり、海中の砂地は沖の岩場まで続いていました。

それが、現在は、この状況です。

益田市の持石海岸の2014年の風景


凄い事になっています!!…これぽっちの浜の面積では、とても数百人が海水浴を楽しめた場所とは想像もできない状況ということが分かりますよねネ!(直観的にも…)

しかも、河川の上流にみられる、ゴツゴツした石(割ぐり石)がゴロゴロ敷き詰められています。もはや、景観的にも日本海の海岸的なものを大きく逸脱しているではありませんか?

(ゴツゴツした石(割ぐり石)については今回は触れないとして)
なぜ、益田市の「持石海岸」の様子が激変したのでしょうか?

原因は地球温暖化?(笑)…いいえ「ヘッドランド」でしょう!


益田市の「持石海岸」の浸食の原因について、益田市の先達に(試す気持ちもあって)あえて、たずねたところ…
結構多くの人から「地球温暖化の影響じゃろうて!?」というこたえがありました。

マジですか!?…それは(地球というよりも、そんな事を真顔でおっしゃる人の頭の方が)心配です!!

私の見解では、近くに施されたヘッドランド工法による護岸対策の影響のようです。
下の高空画像を見るとおわかりのように、今回の撮影場所、画像の「山陰本線」と記載されているところの海岸付近の両サイドに…蛭(ヒル)の頭のような、T字型の護岸構造物があります。この構造物は「ヘッドランド」と呼ばれるものです。

「ヘッドランド」がこの位置にあった場合は、今回の場所あたりは2つのヘッドランドに挟まれるため、両サイドに向けた「流れ」がおこるため、浸食を助長することになります。(千葉県にいたころ、九十九里浜で同じような現象をみました。)

話は戻して)益田市の持石海岸…かつての海の家から
益田市の持石海岸  昭和時代の海の家から
…ここから見る、持石海岸の(思い出深い)岩場の風景は以前のままなんですがねぇ…
「ヘッドランド工法」考
ヘッドランド工法は、現状の益田市の海岸を見てもお分かりのように、大変優れた護岸工事…特に砂浜の維持管理には有効な工法です。ただ、ヘッドランドの両サイドには、離岸流が発生することと、ヘッドランドから離れた海岸に浸食をおこすという課題もあります。持石海岸は後者の影響をもろに受けたのでしょう…
まぁ、あっちをたてれば、こっちがたたず…的な工法ともいえますね。

真の問題点は、高津川の河口の施策にあるのでしょうけどネ。