益田市の歴史・風景体験レビュー

益田市(島根県の西部)の資史料をもとに益田市の歴史・風景の魅力と課題をフィールドワークで体験レビュー。
 

島根県立万葉公園の花ナウ「泰山木」2015年5月26日(益田市 高津)

益田市の高津にある島根県立万葉公園、今回の「花ナウ」は「子どもの広場」で発見した「花」


白くてとても大きな花です。

タイサンボクの花 島根県立万葉公園 こどもの広場


一見、「朴の木(ほおのき)」の花に似ています。が…

高津柿本神社 朴の木


「葉っぱ」が異なりますよね。 じゃあ、いったい何の花なんでせうか?


島根県立万葉公園の事務所に電話して尋ねてみました。

「(島根県立万葉公園の)『子どもの広場』の四阿(あずまや)の近くにある避雷針の傍にある木にデカい白い花が咲いているのですが…ありゃぁ、一体何の花でござりまするか?」

すると、若々しい女性のスタッフ(多分とても可愛い女性…声でわかる!!)

「ちょっと私には、わかりませんので、詳しい人に聞いてみますネ…♪」

と、潔い対応…好感がもてました…しばらくして、


(男性の声…ちょっと怖い感じでしたが…)


「(島根県立万葉公園の)『子どもの広場』の四阿(あずまや)の近くにある避雷針の傍にある木にデカい白い花…かね!?…ありゃ、泰山木(タイサンボク)ちゅう木の花、学名はMagnolia grandiflora…モクレン科。
ちなみに朴の木(ほおのき)もモクレン科。花、似とるじゃろう。

タイサンボクの木 島根県立万葉公園 子どもの広場 益田市


「おおっ、泰山木(タイサンボク)といふのでございますか!? 学名はMagnolia grandiflora…モクレン科…まっこと見事な白い花じゃき…びっくりして、思わずお尋ね申し上げた次第でございます。しかも泰山木(タイサンボク)も朴の木(ほおのき)も同じモクレン科といふ事まで教えてくれて…お忙しいとこ、まっこと申し訳ございませんでした。」

「ハハハっ…そが~に、気にせんでもエエよwww♪
(訳:そんなにきにせんでもいいよ)」

と、一変して陽気な声色で笑ってもらえました♪(ホッ…)


あとで、わかったんですが、島根県立万葉公園の事務所の所長様が即座に対応してくれたようです。(大感謝♪)

島根県立万葉公園の花ナウ…泰山木(タイサンボク)の花、場所はこの辺りです。


県立万葉公園 タイサンボクの花が見れる場所(益田市)


あっ、わかりにくですか?…ですよネ~。

では、島根県立万葉公園のパンフレット

島根県立万葉公園  パンフレット


このパンフレット内の地図(「子どもの広場」を拡大しています。)

「泰山木(タイサンボク)の花」が見れる場所をご案内しましょう♪

島根県立万葉公園  パンフレット「子どもの広場」タイサンボク

※今回の島根県立万葉公園の「花ナウ」は2015年5月26日のことです。この日より離れたらこの泰山木(タイサンボク)の花は見れません(あらかじめご了承くださいまし)


タイサンボクの花 島根県立万葉公園 子どもの広場 益田市


泰山木(タイサンボク)モクレン科ということなので…白木蓮(ハクモクレン)の花↓も掲載しておきます。

風の丘広場 モクレン2アップ



この白木蓮の画像は今年(2015年)の3月に、「風の丘広場」(萩・石見空港に隣接)で撮影したものです。

で、余談じゃけど…

島根県立万葉公園「子どもの広場」の一番奥から見える益田市の風景は…まっこと「絶景」じゃねぇ~♪

島根県立万葉公園 子どもの広場からの益田市の風景


島根県立万葉公園の花ナウ「花菖蒲」2015年5月26日(益田市 高津)

島根県の益田市にある「島根県立万葉公園」内の「万葉植物園」に「花」を探しに行ってきました。

健康増進というか、足のリハビリがてらの運動のためですが…

ここ(万葉植物園)は何時いっても、なんらかの「花」に出会えます…それが「万葉植物園」が面白いところなのでせう。
それと、こんな広大な公園を管理されているスタッフの皆様には敬服しています。

で、今回の「花ナウ」は「ハナショウブ(花菖蒲)」でございます。

ハナショウブ 島根県立万葉公園 万葉植物園 益田市

場所は島根県立万葉公園内の「万葉植物園」

島根県立万葉公園 万葉植物園 全図 益田市


おっと、これではわかりにくでしょうから

島根県立万葉公園 万葉植物園 ショウブの場所


万葉植物園のこの場所にハナショウブが咲いています。

万葉植物園の小川(この日は水はなし)…湿地に育っていました。

近くに、以下のような案内がありました。

札 ショウブ 菖蒲 万葉植物園 島根県立万葉公園 益田市


現代名 ショウブ
万葉名 あやめぐさ

水辺に生える多年草。全草に香りがあり、端午の節句には根茎や葉でしょうぶ湯をたてます。 (サトイモ科)


こちらの案内はサトイモ科(もしくはショウブ科)のショウブ
学名は「Acorus calamus」のものでした。


今回の画像はハナショウブ(花菖蒲)で学名は「Iris ensata var. ensata」…アヤメ科です。

ショウブ 菖蒲 万葉植物園 島根県立万葉公園 益田市2

ショウブ(Acorus calamus)とハナショウブ(Iris ensata var. ensata)…葉は似ていますが花はかなり異なります。

最後に、おまけ的に・・・今一度、ハナショウブ…赤い虫付きです♪

ハナショウブ 花菖蒲 万葉植物園 島根県立万葉公園 益田市


島根県立万葉公園の「人麻呂展望広場」を楽しむ(益田市高津)

益田市の高津にある「島根県立万葉公園」。
広大な公園で、総面積は48.4haといいいます。
(※面積は公園管理センターの方から教えてもらいました。)


「万葉」という名がつく公園なので、公園内にはいたるところに万葉集にある数々の古の歌がしるされた立札があります。

不思議なもんで、自分がよく知っている歌をみつけると、なんとなく親しみが持てるものです。
その歌がつくられた背景とか周辺知識がぶわっと頭の中に広がってくるんですネ♪


「島根県立万葉公園」には、テーマを持った「広場」がいくつかあります。
今回、注目したのは「人麻呂展望広場」…人麻呂に関連する35(首)の石の歌碑が集められています。

まずは、広大な「県立万葉公園」内での「人麻呂展望広場」の場所

人麻呂展望広場の場所 島根県立万葉公園 (益田市)


「人麻呂展望広場」の場所、上の案内板を部分拡大してみましょう。

人麻呂展望広場 拡大 島根県立万葉公園 (益田市)


「人麻呂展望広場」入り口はこんな感じ…

人麻呂展望広場 入口 島根県立万葉公園内


「人麻呂展望広場」とは!?

島根県立万葉公園の「人麻呂展望広場」とはいったいどんなコンセプトで造られたのでしょうか?
「人麻呂展望広場」にはこの広場だけを特集したガイドパンフレットがあります。

島根県立万葉公園 人麻呂展望広場 パンフレット


このパンフレット内にわかりやすい説明がありました。


人麻呂展望広場
 この広場には「歌聖・柿本人麻呂」が天武・持統朝時代(七世紀後半)に大和で宮廷歌人として詠った歌、人麻呂や地域にゆかりのある歌の中から三十五首を歌碑として配置しています。歌碑は島根県産の福光石の板に彫り込んでいます。広場は万葉集にちなんだ植物や石によって人麻呂の旅した山河や、石見の風景を表現しています。また広場からは石見の雄大な海をはじめ、万葉集に詠われた山々を望むことができます。

 万葉の花や美しい景色を楽しみながら、ゆったりと人麻呂の歌心にふれてみませんか。


    パンフレット:『島根県立万葉公園 人麻呂展望広場「柿本人麻呂の歌の世界にふれる庭」』より


「人麻呂展望広場」の構成について


人麻呂展望広場の構成 島根県立万葉公園 益田市t

パンフレット内のイラストをみると、「人麻呂展望広場」は「大和・旅の広場」と「石見の広場」の2つの広場で構成されていることがわかりました。


それぞれの広場にある「歌(歌碑)」は

・大和・旅の広場…人麻呂が宮廷歌人として大和で詠った歌、旅の途中で詠った歌
・石見の広場…人麻呂が石見で詠った歌をはじめ、島根にちなんだ万葉歌

という考え方で分類され集められているといいます。


私論「人麻呂展望広場」の楽しみ方

「人麻呂展望広場」は、歌碑を楽しみながらゆったりとすごす場所です。
万葉の時代をある程度もった人が数名で、一つ一つの歌碑を前にして、歌にかかわること…解釈からはじまり作者の事や時代背景について「語り合う(知識を交換する)」…なんて楽しみ方ができたら、それはそれは最高の時を過ごせると思いますぞ。


おまけ…「人麻呂展望広場」…豆知識

ここまで、読んでくれた方へのささやかな感謝の気持ちとして「人麻呂展望広場」豆知識。

歌碑は「福光石」でできている

ここの歌碑の素材は「福光石」…。(これはパンフレットを見なかったら知ることもなかったでしょう♪)


ちなみに、「福光石」は「ふくみついし」と読むそうです。島根県大田市温泉津町福光が産地とのこと。
また、世界遺産「石見銀山」の「五百羅漢」のすべての羅漢像、そして「五百羅漢」にある3つの石橋、ともに福光石でできているそうですよ♪


柿本朝臣人麿獻泊瀬部皇女忍坂部皇子歌


パンフレット:『島根県立万葉公園 人麻呂展望広場「柿本人麻呂の歌の世界にふれる庭」』で、この歌碑(三番歌碑)は、万葉集2巻194とあります。


島根県立万葉公園 人麻呂展望広場 歌碑三番 



題詞 柿本朝臣人麿獻泊瀬部皇女忍坂部皇子歌 ですネ♪

県立万葉公園「人麻呂展望広場」の万葉仮名の歌碑(益田市にて)

先日、益田市高津にある島根県立万葉公園の「人麻呂展望広場」という場所に行きました。

※ヒトマロの表記はこの広場では「人麻呂」で、益田市で好まれる「人麿」ではありません。
(個人的には、柿本人麻呂の表記の方を好みます。)


島根県立万葉公園の「人麻呂展望広場」パンフレットを読んでみたところ、この広場には全部で35の自然石の歌碑があるそうです。

島根県立万葉公園 人麻呂展望広場 パンフレット

碑に刻まれている「歌」は、この地に合わせ、万葉集、人麻呂の歌を中心となっています。


この広場の奥の四阿(あずまや)に進むと、とある歌碑が目に入りました。

人麻呂展望広場 稲岡耕二氏 自筆の歌碑の場所

理由は…

稲岡耕二氏 自筆の歌碑 小竹之葉者


小竹之葉者 三山毛清尓 乱友 吾者妹思 別来礼婆  
柿本人麻呂


この歌碑だけが「万葉仮名」で文字が刻まれているんですネ。

(万葉集は原文…万葉仮名で感じるのが一番!と思っていますので「これは、イイね♪」って思うわけですよw…初心者はちょっと苦労はしますけど)


で、気になったので、この「万葉仮名」の歌碑につて調べたところ、かの稲岡耕二先生による自筆の歌碑であることがわかりました。

パンフレットには以下の説明がありました。

稲岡耕二氏自筆の歌碑
東京大学名誉教授。柿本人麻呂研究の第一人者であり、多くの著書も出版している。平成十一年万葉公園「まほろばの園」の竣工を記念して設置した稲岡氏自筆(万葉仮名)の歌碑を移設したもの。

パンフレット:『島根県立万葉公園 人麻呂展望広場「柿本人麻呂の歌の世界にふれる庭」』より



稲岡耕二先生の著書は、

万葉表記論 、人麻呂の表現世界等々「歌」そのものの表記、構造についての詳細な解析的内容が多く、読み手側にもある程度の専門知識と集中力がいります。(益田市立図書館にも何冊かありますよ♪)

ただ、『王朝の歌人 柿本人麻呂 集英社 1985年4月25日』に関しては、柿本人麻呂の伝記的内容です。

王朝の歌人1柿本人麻呂 稲岡耕二


この本は、気楽に読めて、内容も面白かったなぁ…という記憶があり、今回を機会に再読しています。

鳥詠む 小竹之葉者

益田市の竜巻雲の傾向…過去画像で偶然発見した空中竜巻(益田市高津)

前回、益田市沖で2012年9月2日に発生した竜巻(中規模)の画像群が見つかった!ということで投稿したのですが…

⇒益田市の竜巻(2012年9月2日)発生~成長の風景画像

今回は、全く別の日、2012年の9月の竜巻から約3ヶ月後の2012年12月12日の夕方4時ごろに益田市で発生した竜巻(空中竜巻(ファネル・アロフト))の画像の投稿です。

ネット初公開です♪

※わたくし的には、「2012年9月2日の益田市沖の竜巻」の投稿画像と同等の価値を感じております。


では、早速画像です。

空中竜巻 益田市高津20121212


あっ、わかりにくいですか…では、拡大してみましょう。

空中竜巻 益田市高津20121212ss


さらに、画像処理をしてみました。

空中竜巻 益田市高津20121212s


空中竜巻の輪郭がわかりますよね。


「空中竜巻の輪郭?どこじゃ!」という人もいるでしょうから・・・念のため色をつけておきましょうネ↓

空中竜巻 益田市高津20121212c



実は、これらの画像を発見したのはつい3、4日前。

(益田市に戻ってから、これまで撮影した画像の整理中に偶然発見しました!)


デジカメのズーム画像あっての発見ですが、撮影当時は、肉眼では見えなかったこともあり、ほったらかしにしていました(汗)


で、参考までに、竜巻雲(空中竜巻(ファネル・アロフト)が発生している可能性がある雲姿がコレ↓

空中竜巻雲 益田市高津20121212

あまりうまく表現できないのですが…例えるなら

逆さのイソギンチャクがキュット触手を縮めた瞬間のような姿の雲」なんです…

このような独特の特徴がある雲ですが、益田市の空でも益田市沖でも、たまにですが見ることができます・・・見たことないですか!?

芯(空中竜巻)の部分は、透明なので、肉眼ではまず確認できないんですよね。


これからは、念のため、気付いたらデジカメで撮影しておくことにしました。

益田市の竜巻(2012年9月2日)発生~成長の風景画像を発見

先日、益田市に戻ってから、これまで撮りためてきた画像の整理をしていたら、

2012年9月2日の益田市の竜巻画像を発見したので、今後の益田市での珍しい自然現象の資料になると思い投稿してみました。

今回の画像群を「益田市でおきた自然現象の資料」という表現をしたのは、この時の竜巻の発生時から成長までを撮影しているという面で「資料価値」があると思ったからです。


では、早速、益田市の竜巻(2012年9月2日)の画像

益田市海上竜巻2012年9月2日


この竜巻の規模は、関東平野で見るような巨大なものではなく、かといって、学校のグラウンドで、テントをもちあげる程度の小規模なものでもない…中規模の竜巻です。


発生前の雲の様子。

竜巻雲全体 発生前


竜巻発生前の雲の状態です。…形状・色は資料価値があると思います。

黒雲1発生前


かなり暑い日だった記憶が・・・。益田市の風力発電の風車の先に、異様に黒く、イソギンチャクを逆にしたような雲が…「なんじゃ!?あの雲は!!」…すぐに現場(風車)に向かいました。


当初は、異様・異形の黒い雲でしたが、特別な現象はなく、しばらく眺めていたら、飽きてしまい。
風力発電の風車の羽を眺めておりました。


「さて、もう飽きたんで帰ろうか…」

と思って、今一度、異様・異形の黒い雲を見てみると!!

一本の、白い筋状のモノが発生・・・

直観的にわかりました…「竜巻だ!!」


①空中竜巻(ファネル・アロフト)
これが発生当初の画像です。

誕生 益田市竜巻


まだ空中竜巻(ファネル・アロフト)、細く白い筋です。
拡大してみましょう。

誕生 益田市竜巻 拡大

この空中竜巻(ファネル・アロフト)、細く白い筋はしばらくすると、海面まで成長…海上竜巻(シースパウト(seaspout))になりました。


②海上竜巻、シースパウト(seaspout)
最初は空中にあったこの竜巻は、次第に尾を伸ばす感じで成長していきます。

益田市水上海上竜巻 黎明
画像、高島の左下あたりに海面にかすかな(白い皿のような)飛沫(しぶき)がみえます。


海上竜巻、シースパウト(seaspout)に進化してからは、どんどん急成長、巨大化していきます。

益田市 水上 海上竜巻 サイズアップ

竜巻が伸びた水面には激しい飛沫(しぶき)があがっていました。


③多重渦竜巻(マルティプルボルテックス・トルネード)現象もおきました。

多重渦竜巻フー子出現!


※本体竜巻の左斜め上に、別の小さい竜巻(空中竜巻)が発生しています。

多重渦竜巻(マルティプルボルテックス・トルネード)は基の竜巻の周りに小型の竜巻が発生する現象なのですが…この日は小型の竜巻が基の竜巻の周りを回転しながら吸収されていくシーンも見れました。

多重渦竜巻フー子もみ合い 益田市


で、この竜巻、いよいよ上陸か?「ヤバイ!!」…陸上竜巻(トルネード(tornado)もしくはランドスパウト(Landspout))になるのか!?と思いましたが…小さい竜巻をのみこんだ直後から、急激にパワーダウンした記憶があります。

フー子もみ合い 最終 パワーダウン益田市


大小2つの「竜巻」は回転方向が同じなので、接触面では、相手の回転力を打ち消す形になります。コマがぶつかった時と同じですね…この竜巻本体もちょと砕けた感じがしませんか?

と、理屈を考える一方で・・・「「ドラえもん」てんとう虫コミックス6巻「台風のフー子」の実写版じゃ!!」と古い記憶がよみがえっていました。

この竜巻はまもなく、砂浜に到達し、黄色い砂塵を巻き上げてから十数秒後には消えてしまいました。
(※実はこの竜巻の上陸直後にデジカメのバッテリーが切れました(涙))